子供のお稽古事で知り合って以来、30余年の付き合いになる本さんは
「今までの人生の中で最も忙しい日々を送っている」と言っている。
整形外科医のご主人は、地域医療に携わりたいと、定年を待たずに
総合病院長の職を辞し、昨年秋に念願のクリニックを開院した。
そこは、私が通う蒔絵教室に近く、今日の講座日に合わせて
春の花々を持参。
彼女らしく品良く落ち着いたクリニックの外観の庭には、ぼちぼちと
花木が植えられている。多忙を極めている彼女を気遣い、ロックガーデン
からは、少しずつ運ぶことにして、今日は持ち込んだ植物の中から、
とりあえずニラと行者ニンニクを植えてきた。後は彼女にお任せ。
今までのゆったりした生活が一変し、朝7時ごろにはクリニックに通い、
諸用を取り仕切っている様子で、新たなる旅の順風満帆ならんことを祈る。
ゴールデンウイークの後半に入った今日、夫と帰省中の娘は
所用で出かけて留守になる。ふと1人の時間を見計らったように、
竹さんから、高さんもお越しだからと、お茶のお誘い。
「人生七十古来稀なり」齢重ねられたお2人のご婦人は、
拙宅の近くに別荘をお持ちで、とても古希を過ぎたとは
思えない若さと行動力を兼ね備えている。
20数年にわたる別荘でのお隣さん同士は、お揃いになると、
この若輩?新参者を話の輪に加えてくれる。
竹さんの猫は「のうげ」という摩訶不思議な名で、訳あって彼女の元に
身を寄せた、おてんば娘。「あずさ」に乗って、いつも一緒に別荘へ。
今日は新聞の投稿欄で全国デビューのお知らせも。
高さんは車で中央道を通い、ここで、心置きなく木工品の制作にいそしむ。
お2人とも雑木林の中で、しばし、自由気ままな時を過ごしていかれる。
奥様お1人での息抜きは、各々が選んだライフスタイルであって、
ご夫妻の有りようは気にならないが、ちょっと羨ましい!かな~。
今日の桜詣は、谷戸城址。
家から歩けば、1時間ほどではあるが、この初夏の陽気では、
犬の武蔵には無理だろうと車にて。
花はすでに満開を過ぎ、残念と思う間もなく
春風に舞い散る桜吹雪に酔いしれる。
当地に越してきて間もなく、城址を散歩しながら、桜の季節には
「谷桜酒造」で、ご酒を買い花見をしようと話していたことがある。
それは未だ実現していないが、花の下では静かに宴を楽しむグループが三々五々。
お花見の後は、庭にはびこる「ジシバリ」をひたすら抜く。
酸性土壌が適地という「スギナ」に「ジシバリ」。灰や苦土石灰を撒いて
土壌改良に努めたが、とんと効果なく、両種とも我がもの顔に勢力を
伸ばしている。
今年は庭や近くの空き地でも、いつになく土筆が多く目につく。